すっく 

2012.04.30 01:35

仏像は坐像、立像など色々な姿勢で表されますよね。
観音菩薩などは基本的に立像が多いですが、これは
「いつでもどこでも駆けつけて救ってくれる」
という活動的な観音さまの性質が反映されたもののようです。

と言っても観音さまは造像数がとても多いし、坐像を目にすることもままあります。
他の仏像、たとえば阿弥陀如来や地蔵菩薩、不動明王でも
立っていることもあれば座っていることもある、というイメージではないでしょうか。

一方で、座っている姿しか見かけない仏さまというのもいらっしゃいます。
例えば・・・同じ観音さまでも如意輪観音。
片膝を立てた「輪王坐」と呼ばれる座り方をしています。
如意輪さんといえばこのポーズ、頬杖をついてゆったりとくつろいでいるようなお姿は
魅力的ですね。

ところが、この如意輪さんも立つことがあるようなのです。
立つことがもう億劫なくらいにリラックスしているように見える如意輪さんですが、
一体何を思って立ち上がったのでしょうか。

如意輪寺・如意輪観音立像

副部長のかりさんは「昨日の夕食なんだっけな?な表情だね」と言ってましたがまさに。
如意輪さん独特のアンニュイさは薄れているような感じです。

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続いて坐像しか見かけない方と言えば・・・閻魔王。
閻魔王はどうでしょうか。
閻魔さまと言えば、どっかと腰を下ろして裁判の判決を言い渡している姿をイメージしますよね。

しかし立ちます。
閻魔さまも座りっぱなしというわけではないのです。

樺八幡神社・閻魔王立像

裁判中に急用を思い出したりしたのかもしれません。

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さらに、揺るぎない王者の風格を備えた大日如来。
もう動くことなどあるのかと思っていたのですがやはり立ちました。

安養寺・大日如来立像

宇宙そのものである大日如来が立ち上がるというのは何を意味するのでしょうか。
なにやらえらいことが起こりそうな気がしないでもありません。

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坐像が圧倒的多数を占める中で敢えて立像を造った理由、

何か特別なご利益を期待されたのか、仏師がオリジナリティを出したかったのか・・・。

いろいろと想像をかきたてられる仏像です。

nihhi

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Posted by Get More Information|2014.05.22 04:49

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