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ブラ多聞 [1730] 

2012.06.20 22:53
仏像部リレーブログ今回は九州の33ヵ寺を巡ってきたばかり
スタミナ切れ気味の1730です。。

地方地方を巡ってよく仏教に関連する地名に出会います
例えば「六地蔵」や「六道の辻」など

こういう地名を聞くと仏教文化が地域に根ざしているのだな~と
旅行気分に浸るわけなのですが、実は仏像部の面々が住んでいる
東京にも数多くの仏教にちなんだ地名があることが
調べてみて分かりました!

きょうはちょっとそんな仏教にちなんだ都内のスポット
紹介したいと思います。

まずは有名なスポットとして
東急大井町線自由が丘駅のとなりにある「九品仏



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名称の由来は、地元に存在する寺の名称が由来。
九品山唯在念仏院浄真寺。浄土宗。

1678年、奥沢城跡地に創建された。今も土塁が残る。
三仏堂(上品堂・中品堂・下品堂)に
それぞれ3体の阿弥陀如来像が納められているのが、その名前の由来。

※はてなキーワード 九品仏より
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好きな雑貨屋さんがあったり、一緒に上京をした友人が
住んでいたりと何かと縁深い土地だったのですが
暫く「浄真寺」の存在は知らず初めて訪問した時には
ずらっと並ぶ仏像の姿にびっくりして、
都会なのに森に囲まれたこの場所がとても気に入りました。

9体の佛の頭が青いことを当時仏像知らなかった自分は
爆笑するしかありませんでしたw
すみません!

お次は「北千住
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勝專寺の寺伝によれば、1327年(嘉暦2年)に
新井図書政次が荒川で網で千手観音像を拾い、
この地を千手と呼んだことに由来するという。
この像は息子でありこの寺の開基でもある
新井兵部政勝によって同寺に移安されたとしている。

※wikipedia千住より
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浅草寺と同じ網で観音像を拾う伝説です。(浅草寺は聖観音)
観音像はよく海で拾われますw

ちなみにこの勝專寺は閻魔様の縁日である1/15や7/15などに
180cmの閻魔大王坐像を開帳をしています。
その日は参道に屋台が並びお祭り気分を
味わうことができます。



どんどん行きます
次は「目黒

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五色不動(ごしきふどう)とは、五行思想の五色(白・黒・赤・青・黄)の
色にまつわる名称や伝説を持つ不動尊を指し示す総称。

東京の五色不動は、目黒不動、目白不動、目赤不動、目青不動、目黄不動の5種
六個所の不動尊の総称。五眼不動、あるいは単に五不動とも呼ばれる。
このうち、目黒と目白は山手線の駅名ともなり、特に目黒は区名ともなった。

※wikipedia五色不動より
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この五色不動は目の色が赤かったり、青かったりするワケではなく
東西南北中央の五方角を指すようです。

でも“目”を入れるあたり、
不動明王の迫力は目にあるってことを表していますよね


不動:瀧泉寺(天台宗)  最寄り駅:JR目黒駅 徒歩15分
不動:教学院(天台宗)   最寄り駅:東急 三軒茶屋駅 徒歩2分
不動:永久寺(天台宗)   最寄り駅;三ノ輪駅 徒歩1分
最勝寺(天台宗)    最寄り駅:平井駅 徒歩約20分
不動:金乗院(真言宗)  最寄り駅:学習院下 徒歩2分
不動:南谷寺(天台宗)   最寄り駅:南北線 本駒込駅徒歩2分

なぜか目黄不動だけ2つあるようです
明王ミステリ~


次からは、え?!って思う場所「八王子
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「八王子」という地名は、全国に分布しています。それは、
牛頭天王(ごずてんのう)と8人の王子(八王子)をまつる信仰の広がりの中で
八王子神社や八王子権現社(ごんげんしゃ)が建立され、地域の信仰を集め始め
るとともに、地名として定着していったからです。

牛頭天王をまつる信仰は、もともとインドから
中国を経て伝わってきたものですが、わが国では、
疫病や農作物の害虫そのほか邪気を払い流し去る神として、
古代より定着したようです。

中世には、その8人の子を眷属神(けんぞくしん)
(主神に従属する神々)とし、あらゆる人間の
吉凶を司る方位の神として全国に広がっていったといいます。

※八王子市のHPより
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祇園八坂神社の祭神といえば・・の牛頭天王
彼は八大龍王の沙羯羅龍王(しゃかつらりゅうおう)の娘である
頗梨采女(はりさいじょ)との間に8人の王子が生まれました。

[1]太歳神(総光天王) 本地仏⇒普賢菩薩
[2]大将軍(魔王天王) 本地仏⇒文殊菩薩
[3]歳刑神(徳達神天王)本地仏⇒観音菩薩
[4]歳破神(達尼漢天王)本地仏⇒勢至菩薩
[5]歳殺神(良侍天王) 本地仏⇒日光菩薩
[6]黄幡神(侍神相天王)本地仏⇒月光菩薩
[7]豹尾神(宅相神天王)本地仏⇒地蔵菩薩
[8]大陰神(倶摩良天王)本地仏⇒龍樹菩薩

おそ松くんよりも多いですw


そしてまさかの「用賀
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用賀という地名は鎌倉時代初期に勢田郷に瑜伽(梵語:ユガ)の
修験道場が開設され、後に真福寺の所有となったことから
この梵語「瑜伽:ユガ」がヨーガの地名となったといわれています。

※用賀商店振興組合HPより
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おっちゃんが「用賀でヨガ」とか楽しそうにジョークを飛ばしている様子が目に浮かびますが、
そのおっちゃんは至極まっとうな事を言っているのです!

用賀には気が溜まっていそうですねw



と、都民ローカルネタで恐縮なのですが普段気に留めていない中で
以外な発見がたくさんあるんだなぁと刺激を受けました!

たとえばあなたの名前も実は仏教が絡んでいたりして?!


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現代に見る仏ヘアー 

2012.06.17 22:23

仏像美容師です・・・こんばんわー。

皆さま、髪が広がってボサボサになりやすいジメジメした梅雨をいかがお過ごしでしょうか?

前髪のうねりとか気になってますよね?もしかして、もう思い切って地蔵ヘアにしてしまおうか・・・なんて思ってるんじゃないですか???

はぁぁ―すっきり♪

仏像のヘアスタイルが気になる今日この頃ですが、やはり、仏像のヘアスタイルを語るには古代人のヘアスタイルを学ばなければなりません。

美容師が勉強する『美容文化論』という教科書では、古代から江戸時代までの顔立ちやヘアメイクを推定する資料としてさまざまな絵画や彫刻が掲載されています。

その中でもよく登場するのは浄瑠璃寺の吉祥天(鎌倉時代)さまです。


一重で切れ長のつり目、鼻骨の隆起が少ない低い鼻・・・このような扁平な顔つきは鎌倉人顔とされています。骨学によると、鎌倉人の頭の形はこの吉祥天さまのように頭の幅が狭い「さいづち頭」※額と後頭部が突き出て、才槌のようなかっこうをした頭 が多いと言われています。

吉祥天さまのヘアスタイルってどんなものか知っていますか??
後ろ姿を見てみると・・・・実は二つに分けて高い位置で結い上げているんです。

頭頂部の部分を見てみると・・・
髪の毛がリボン結びのようになっていてとってもオシャレですね!!

これって、これって、これじゃないの???
ドキドキドキ・・・・

昨年大流行したリボンヘアーは、ガガよりも吉祥天さまが先だったとは・・・しかも鎌倉時代に!!!


仏のヘアスタイルが現代の人間と同じヘアスタイルをしている事に気づいた瞬間ほど嬉しい事はありません(本当に)

さてさて、仏の世界では個性的なヘアスタイルをした方々が大勢いらっしゃいます。中でも、馬頭観音さまや十二神将さまは頭に動物を乗せたクリエイティブなヘアスタイルをしていらっしゃいますよね。

現代でもあったんですよ・・・同じヘアスタイルが!!!


これは、野田凪さんがデザインした「hair hats」
私はこの作品を見た瞬間、馬頭観音!いや、十二神将でしょ!!と、密かに思ったのですが、それが通じる美容師さんがいなかったので心の中にしまっておきました。

やっぱりね、仏像のヘアスタイルはオシャレだと思うのです。
流行を追うなら寺に行け!なんて言う時代が来るかも知れません、、、!

(つづく)

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千葉の大仏巡り[キシダ] 

2012.06.10 11:52

先日、友人たちと千葉の大仏を巡ってきました。

目的地は房総半島の西側。

横須賀の久里浜まで電車で行き、
久里浜港からフェリーに乗り東京湾を横断する。

到着した浜金谷港からは徒歩で鋸山に向かう。
ふもとからはロープウェーが出ているのだが、
今回の旅のコンセプトは「登山&大仏」だったので
徒歩で頂上を目指します。

鋸山は標高329.4m。良質石材の産地として
江戸時代から盛んに採石が行われた山。
結果、露出した山肌の岩が鋸の歯状に見えることから
この名で呼ばれるようになった。(wikipediaより)

標高330mといいつつも、甘く見ていると痛い目にあう。
のぼり始めから急な階段が続き、5月下旬とはいえ汗がしたたり落ちた。
足をパンパンにしつつも約1時間程で山頂に到着。
頂上付近は日本寺の敷地のため、受付で600円払い入山。

すると、いきなりそこには六尺大仏が待ち構えていた。

作られたのは昭和41年なのだが、
古い遺跡のような佇まいと大きさに圧倒された。

少し休憩しつつ、“地獄のぞき”をめざす。
地獄のぞきにつながる道も、
神秘的な雰囲気でどこか外国にいるかのようだ。

地獄のぞきに到着。あまりの高さに思わず息を飲む。
下を覗くと股間あたりがゾワッとして足がすくんだ。

少し周辺を歩いてみる。
切り立った岸壁の上から望む景色は素晴らしく美しかった。

次は、大仏広場へ向います。
下りの階段を10分くらい行く。
脇には羅漢像や石仏が並んでいてなかなか楽しい。

大仏広場に到着。 デ、デカイッ!!!

なにやら座像タイプの大仏では日本で一番の大きさらしい。
(座像の“大観音”はもう少し大きいのがあるそう)

昼食をとり、次は佐貫町駅近くにある東京湾観音を目指します。

日本寺の境内を通り20分ほどで下山。
また、20分くらい歩き保田駅到着したのだが
電車が発車した後で1時間くらい待つハメに。

東京湾観音の入館は16:30までなので急いで東京湾観音へ向かい、
入館時間ギリギリで到着。

いよいよ観音様の中に入ります。
中は中心の柱のまわりに階段ある構造だ。
上がって行くと、ところどころに七福神が祀られており登りながら巡礼できる。

登山で疲れた体にむち打ってひたすら登る。

胸の位置まで来ると一旦外に出られる。
天気は曇りながらも東京湾を一望できる。
風が気持ちいい。

宝冠の部分まで上がるとまた外に出られる。
回廊状になっており、まわりをぐるっと一周できる。

大観音の高さは56mだが、海からの高さは170mくらいなのでかなりの高さだ。
疲れも一気に吹き飛び、景色を思う存分楽しんだ。
天気がよければもっと素晴らしい景色を望むことができるだろう。

そして、頭頂部にある“天上界”という小部屋で記帳し、帰路についた。
仏像と登山が楽しめたよい休日でした。

門番 

2012.06.04 00:04

お寺の山門に立って仏敵を威嚇する神といえば仁王、というのはよくあるパターンですが、
稀に意外な方々を見かけることもあります。
ということで、今日はそんな門番のみなさんをちょっと紹介してみます。

まず仁王に代わって警備を務めていることが多いのは四天王のうちの二天。
これはわりと多いですよね。
二天の裏側にもう二天いて、四天王全員でガードしてる場合もあります。
警戒度高いですね。

次に、あまりない例がない割に有名なのが風神&雷神でしょうか。
雷門ですね、浅草寺。
もともとは「風雷神門」なんですよね。風神略されてます。
浅草寺の他では群馬県渋川市・水沢寺や栃木県日光市・輪王寺などでお見かけしました。

でこの輪王寺には風神雷神とはまた別に見慣れない門番が。
「夜叉門」を守る四夜叉です。
象の膝当てを付けていたり水玉ブーツを履いていたり、みなさんおしゃれ。

さらに珍しい組み合わせでは
山形県鶴岡市・善宝寺の毘沙門天&韋駄天
山梨県甲斐市・天澤寺の摩利支天&愛染明王
長野県長野市・善光寺の三面大黒天&三宝荒神
などなど、思いのほか多くのバリエーションがあるようです。
知られざる門番、まだまだいらっしゃるのではないでしょうか。

山門チェックも楽しいと思うのです。

nihhi

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